アビヤンガとは

アビヤンガとは、アーユルヴェーダの中でも定番のオイルマッサージで、「オイルを繰り返しさすって塗り込む」手技を特徴としています。禁忌事項に該当する場合を除いては、どの体質の方にもおすすめされるため、アーユルヴェーダを初めて受ける方にもおすすめの施術です。

アビヤンガを毎日行うことによって、疲れにくく、丈夫でしなやかな身体を作ることができると考えられています。塗り込まれたオイルが全身に行き届くことによって、身体に滋養を与えるとともに、体内に溜まった不要物の排出を促します。

アビヤンガの主な効果・適応

老化防止、デトックス、血行促進、冷えやむくみの改善、疲労回復、身体を丈夫にする、免疫力の向上、睡眠改善、生理不順・生理痛の緩和、産後のケアなど

どの方にも広くおすすめできるトリートメントです。

アビヤンガは禁忌事項に該当する場合を除いて、オイルを体質に合わせて選ぶことで、どの体質の方でも受けていただくことができます。

また、アビヤンガは「オイルを塗りこむ」ための施術なので、強くもんだり、指で押したりという手技はほとんど使いません。揉み返しもないため、激しい手技の施術を苦手とする方にも安心して受けていただけます。

タッチセラピー効果としてのアビヤンガ

手のひらを使った優しいマッサージにより、精神面にもリラックス作用をもたらすと考えられています。

頭から足の先までしっかりケアします。頭部のオイルマッサージ（シロアビヤンガ）に始まり、ボディ、最後はお顔のオイルマッサージ（ムクアビヤンガ）を行います。

ボディに使用するオイルはあらかじめ湯煎で温め、１回の施術でだいたい100ml程度使用します。

また、アビヤンガのあとにはハーブ蒸しサウナによる発汗法（スウェダナ）で、発汗を促します。オイルマッサージのあと身体を温めることによって、体内全身にオイルが行きわたり、デトックスや代謝促進などの効果を得られると言われています。

当サロンでのハーブ蒸しサウナでは主によもぎを使用しますが、体質や季節によってはミント、アジョワン、甘草（リコリス）を使用します。

アビヤンガは、スーパーなどで売られている太白ごま油を使って、気軽に自宅で行うことができます。

もちろん全身行うのがベストですが、時間がないときは頭部・耳・足裏のみ行う３点マッサージでも効果があるとされています。セルフで行うアビヤンガの方法は、まずオイルを湯煎であたため、身体（全身または３点）にオイルを塗り込み、そのままお風呂に浸かったり、シャワーで身体を温めます。オイルは皮膚に塗布して５分で体内に到達すると言われているので、塗ったオイルはそのまま洗い流してしまってOKです。

以下に該当する方はアビヤンガを受けてはいけません。

生理中（1日～3日目の方）、風邪、発熱時、妊娠中、高血圧、水虫、感染症の疑いのある方、心肺機能障害、心臓病、てんかん、重度の糖尿病、骨粗しょう症、重病の方、大きなけがをされている方、手術直後の方